2013年06月24日

昨年末あたりから本当によく耳にする、
「デフレからの脱却」という言葉。

いろいろな側面があるので、
どんな論点から何を語るのかによって論調は異なりますが、
マーケティング的な観点から考えれば、
「デフレは結果である」と考えた方が良いかと思います。

厳しい言い方になりますが、分かりやすく言えば、
「安くしか売れない製品(サービス)しか生み出せていないから、
価格が下落している」ということです。

つまり、金融緩和などの金融政策によって物価が上昇し、
インフレターゲットの2%を達成しても、
今安くしか売れないものが、
高く売れるようになるかと思ったら大間違いなのです。

デフレと言われる今の世の中でも高値で売れる製品やサービス。
それは、その企業の企画力の高さを示しています。

最近感じるのですが、企画力の高い企業は、
適正なリスクを取っているように思えます。

確かに新しいものを生み出す時に、
ノーリスクな企画は有り得ないですよね。

ハイリスクな企画を無理に進めることは避けるべきですが、
適正なリスクを取る勇気も時には必要かと。

適正なリスクを取って、
新しい製品やサービスを生み出す勇気が、
デフレ脱却の鍵なのではないでしょうか。