2013年05月13日

不定期にコメントさせて頂いている、マーケティング的観点からの気になる記事ですが、

第二回目の今回は外食産業の価格戦略についてです。
(2013年5月13日読売新聞経済面より)
※以下、各企業様への敬称は省略させて頂いております。

記事では、大手外食チェーンの価格戦略が、
「値上げ」と「値下げ」に分かれているとあります。



吉野家が牛丼並盛りを100円値下げ。
サイゼリヤもランチを100円値下げしたそうです。
ドミノピザはピザ購入者にもう1枚無料サービスのキャンペーン継続。

一方、マクドナルドはハンバーガーを20円値上げ。
プロントもコーヒーを20円値上げ。

回転寿司のスシローでは189円メニューの充実。
(従来は105円のワンプライス)

と、あります。

この記事をどう読むか、人によって様々かと思いますが、
この記事を単純に「価格戦略」の違いと読んでしまって良いでしょうか?

そう読んでしまうと、
「値上げが正しいのか、値下げが正しいのか、結局分からない」
ということになってしまい、新聞記事と自分のビジネスが結び付かない
消化不良な状態になってしまいます。

そこで1つ提案なのですが、
「値上げ」「値下げ」だけで分類するのではなく、
Aグループ:吉野家、スシロー、プロント(※)
Bグループ:サイゼリヤ、マクドナルド、ドミノピザ
と分類してみてはいかがでしょうか?

その際の分類基準は、
フレームワークの王道「4Pマーケティング」で、
と言えば「あー、そういうこと」とおっしゃる方も多いかと。

ちなみに、サイゼリヤのホームページを確認させて頂いた限りでは、
ランチメニューの内容は従来通りと見受けられます。
(これヒントです)

ちょっと考えたい、という方もいらっしゃると思いますので、
今回はとりあえずここまでとして、次回詳しく解説を加えたいと思います。

余談になりますが、
ドミノピザの「もう1枚キャンペーン」は持ち帰り限定で、
デリバリーの燃料費を圧縮する狙いがあるそうですが、
それ以外にもコスト圧縮に貢献する効果が見込めますので、
それについても、また別の機会に解説したいと思います。

※プロントについての分類は、
 6月12日にBからAに訂正致しました。
(6月12日の訂正とお詫びを参照願います)